08. 爺ぃの帰還
「……ほ、骨ぇっ ?? 」
その時調度、ゴーストタウンのスケルトン家では、ジャックがお風呂の湯を入れていた。 勢いよく流れ出すお湯と冷水の蛇口を眺めていたところに、突如として所々金が残った小さな白骨がぽろぽろ零れ出てくるのだ。 自分も骨のくせして、ジャックはボーイソプラノで悲鳴を上げて腰を抜かした。
「ど、どうしたジャック !? 何事だ!」
兄弟姉妹が駆けつけると、次にお母さんが走ってきて、最後にグランマがゆっくりと入ってきた。 お湯にぷかぷか浮かんでいる骨を見ると、グランマはスージー以上の冷静さで拾い集めた。
「本当に、仕様の無い人だね、あんたは」
「え、じゃあこれグランパなの?」
「そうだよ、一目見ればすぐ分かるよ、調度三体分の骨だね……おや、ちょっと足りないね。 また失くしたのかい、この人は」
その後のてきぱきとしたグランマの仕事ぶりは、家族全員を感心させた。 少し足りないけど、粗方の骨が戻りどうしたかというと、骨を小麦粉と卵を溶いた生地に練りこんで、捏ねて捏ねて捏ねて捏ねて、等身大グランパ型に流し込むと、屋外のオーブンでしっとり焼き上げたのである。
「うっほっほ、身も心も新しくなった気分じゃ!」
祝☆復活のダンスを踊り狂うグランパの横で、グランマが一服しながら呟いた。
「新しくなったんだよ」
こうしてグランパこと、ジョージ・スケルトン氏は以前と何一つ変わらない姿で、日常の生活へと戻っていったのである。
お題=リレー小説で下記のテーマを全て書く事
2. 超レアものジョージ(黄金とか?)
3. 2004年ジョージ宇宙の一人旅
4. タイムスリップ
5. ジュラ紀
【部誌掲載時 あとがき】
どーも、水です。 最後まで御読み頂き有難うございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!
ちょと・・・・異空間を漂ってました・・・・いえまさかジョージを描くならぬ書くさえも出来てしまうとは・・・・! これもひとえにかんちゃん先輩のおかげですね!
リレー小説を書くのは今回初めてなのです。 ちなみに『でら』でギャグを書いたのも初めなのです。(というか暴走しまくっていただけ?)
ちなみに、このあとがきを書いている時点で小説はまだ終わってません。どうなってしまうんでしょうねえ、暴走しまくっているジョージは。 いやぁ楽しみですねぇ!(←オイオイ)
最後に、こんなにも素敵なジョージ達の生みの親、かんちゃん先輩にだんけ・しぇーん!
呼ばれて飛び出て(古) どーもどーも、古博かんです。
やりましたね、水ちゃん! やっちゃいましたね、ジョージ! か〜な〜り、楽しかったです☆ やはし、水ちゃんから始めてもらって正解でした・笑。
終盤はジュラ紀の筈が『ふぃーる・ざ・ぱわー・おぶ・はりうっど』になってしまいましたが……それも良し! って感じで。
ところで、オチはあんなんで良かったでしょうか?